鯉のぼりの由来

もともとは武将の旗印だった鯉のぼり

鯉のぼりが青空にはためいている姿は、初夏の訪れを感じさせる日本の風景ですね。でも、歴史はあまり古くなく、江戸時代以降の風習とされています。
もともとは、武将が戦の場で敵味方の区別がつきやすいように、それぞれが持っていたのぼりが由来です。武将が家紋や好みの図柄を染め抜いたのぼりを持って戦場に行き、敵味方の区別、兵の士気を高める、自分の手柄が分かりやすいようにする、と言う目的がありました。
平和な江戸時代になって、武家が男の子のための端午の節句の際に、外に家紋を染め抜いたのぼりを立ててお祝いをしました。
庶民にも端午の節句の習慣が広まりますが、武家のように家紋ののぼりをたてることは禁じられていたので、かわりに鯉のぼりをたてて、男の子の端午の節句を祝ったと考えられています。

なぜ鯉なのでしょうか?

鯉の形になった理由は、中国の『後漢書』に書かれている故事からきています。
中国には黄河と言われる大きな川が流れています。その川の途中に「竜門」と言われる場所がありました。その場所は大変な急流になっている難所で、魚が簡単には上っていけないような場所でした。そのため、その急流を登り切った鯉は、竜になるという伝説がありました。
「登竜門」という言葉がありますが、この言葉もこの故事から来ていて、鯉でも急流を上り切れば竜になれるという、立身出世を象徴する言葉になっています。
中国の故事にあやかって、男の子の立身出世を願う親の思いが、鯉を飾るということになりました。武家の家紋ののぼりは立てられなくても、鯉ならば問題なく庶民でも飾れたのですね。

© Copyright Handmade Banner. All Rights Reserved.